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脱毛症
脱毛症とは
  
脱毛症にはいろいろなものがあり、脱毛症を起こす原因もさまざまです。なかでも円形脱毛症は脱毛症の分類でも最も多い症状です。
 円形脱毛症は、なんの前ぶれもなく突然1~数個の円形または楕円形の脱毛が生じます。その大きさはまちまちでエンドウ豆大ないし手掌大で、境界ははっきりしていますが時には、融合して不整形になることもあります。病巣の周囲の毛を引っ張ると容易に抜けるときはまだ抜け毛が進行する傾向にあるそうです。脱毛部の皮膚は炎症症状や、萎縮、硬化などないのが普通のですが、症状が長く続きなかなか治りにくいものは皮膚の萎縮があります。
 円形脱毛症の毛髪には、枯死毛、禿毛、屍毛の三種類があります。枯死毛とは軽く引っぱっても抜けてしまう長毛で、禿毛とは毛根部の方が次第に細くなり、毛球部が膨大しているもので、脱毛周辺に禿毛が認められれば症状が進行していることを意味します。屍毛は脱毛巣が急激に拡大する比較的大きな脱毛巣の周囲にみられ、毛根部は糸状をしています。
 円形脱毛症はほとんどが自然に治癒しますが、2年以上再生しない場合は難治です。また、アトピー性皮膚炎と合併したものは難治です。
 原因としては、自律神経の異常、病巣部の皮膚血管の異常、ストレスの関与、アレルギー、毛周期障害説などいろいろありますが、はっきりとした原因は判っていません。
西洋医学の治療
 外用剤として血管拡張剤の軟膏や液剤の塗布、内服薬としてセファランチンやビタミン剤などの内服
またはステロイドの塗布や内服などが行われています。
漢方では?
 頭皮が血虚になり、毛髪が栄養失調を起こすと考えられます。血虚とは血の量または血流の衰える状態をいいます。円形脱毛症の原因の多くはストレスが関係していますが、東洋医学では精神的な抑鬱やイライラは「肝を破る」といわれていて「肝」の血液をきれいにする働きや循環させる働きを弱めます。
漢方の古典『金匱要略』のなかで脱毛が関係する条文には「失精家、少腹弦急し、陰頭冷え、目眩し、髪落ち、男子失精、女子夢交」とあります。考え事をすると頭に血が上るといいますが、血液が上部に集まると下部は必ず冷えます、疲れやすい人が精力が衰えるのはこのためです。上部に血が集まっても血流が悪いため髪に栄養は行き渡りません。のぼせを下げる漢方薬が必要です。
 局所治療として育毛剤などにはセンブリエキス、竹節人参、何首烏などの生薬が血行改善の目的で配合されています。