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製剤・民間薬
民間薬
ウメ
ウメ(バラ科)
生薬名"烏梅(うばい)"
■ 解説

「医者を殺すにゃ刃物はいらぬ、一日三食、梅を食え」と昔からの格言が日本にはあります。古くから梅は日本人の生活に欠かせない存在となっています。梅の原産地は"中国の四川~湖北省"とする説と、"日本にも原産していた"とする二つの説がありますが、日本の梅の実は中国や台湾、韓国などの梅の実と違い、独特の強い酸味があります。中国や台湾の梅の実はどちらかというと杏(あんず)の味に近いそうです。日本には四季の変化や、火山国の土壌で梅雨があることなどが関係して酸っぱい味を有するようになったと言われています。

■ 採集

熟す直前のいわゆる青梅を梅干や梅酒、梅肉エキスの材料とします。青梅はそのままで食すと下痢や腹痛を引き起こしますので注意が必要です。これは青梅には病害虫から身を守る為に微量の青酸毒素を含んでいる為ですが、梅干や梅酒などに加工すると無害になります。

■ 薬用途

漢方薬材料である生薬の烏梅(うばい)というのは、青梅にわらを燃やした煙をあてて燻製にしたもので、胃腸を暖める働きがあり、古来より下痢や回虫による腹痛に用いられてきました。また、風邪をひいた時には烏梅を水洗いして1~2個を水0.2リットルに入れて約2分の1になるまで煎じ、熱いうちに服用すると効き目があるそうです。昔から"梅が身体に良い"というのはよく知られていることで、梅肉エキスを定期的にお買い求めにこられる方もいらっしゃいます。注意点としては、すっぱいものというのは胃酸過多症の方には合わないこともありますので、胃酸の濃度を適正にして胃を丈夫にする他の生薬や漢方薬を服用されたほうが良こともあります。