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製剤・民間薬
民間薬
ハッカ
ハッカ(シソ科)
生薬名"薄荷(はっか)"
■ 解説

ハッカは薄荷油の原料植物として古くから栽培されてきました。
日本産のハッカはメントール含有量が多く、品質が大変優れていたため最盛期(昭和14年頃)には世界の約7割の生産量を誇っていました。
しかし、戦後、化学合成品の登場によって生産量を減らし、現在では網走地方の一部でわずかに栽培されているのみとなっています。因みにハッカにも各種があり、日本に野生するのはJapanese Mint(日本ハッカ)で、南ヨーロッパが原産のペパーミントや中央ヨーロッパが原産のスペアミントなどは同じ 仲間で、古くから共に香料として使用されてきました。

■ 形態

やや湿った土地を好み、池の辺などでよく見ることができます。 全草に強い芳香があり、高さ40~80cm位にまで成長し、8~9月頃には葉のわきに輪状の多数の小花をつけます。



■ 採取と調整

開花する前に地上部を刈り取り風通しのよい所で速やかに陰干しにします。茎を除いた葉のみを生薬の薄荷葉(はっかよう)といいます。これより蒸留により精油成分を除き冷却して析出する結晶をメントールといい、その残りの部分がハッカ油と呼ばれています。

■ 薬用途

薬用には葉を使用します。9~10月に採取し、解熱、清涼、健胃に1日量1~5gを使用します。また、ハッカ油は健胃剤の原料として、メントールは消炎・矯味剤の原料として用いられています。薬理作用としては中枢抑制、鎮痙、運動抑制、末梢血管拡張などが報告されています。