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シダレヤナギ
シダレヤナギ(ヤナギ科)
■ 解説

シダレヤナギは中国が原産で、街路樹としても一般的なヤナギです。形が特有であることや生命力が強いことなどから、洋の東西を問わずヤナギには神秘的な力を持つ植物であるとの認識があるようです。日本では、シダレヤナギの枝を伝わって霊が降りてくると考えられたため、幽霊はその木陰に出没することになりました。民家の敷地内にヤナギを植えることを嫌ったのもこのためです。西洋でもシダレヤナギの木陰には魔女が出没するとされ、不吉な木とされてきました。しかし、中国では逆に悪い鬼を遠ざけ、子宝を授けてくれる木として古くから縁起の良い木として大切にされています。

■ 形態

樹高は20m以上に達し、長い枝を下に垂らしておなじみの樹形を形作ります。春に地味な花をつけますが、雄木と雌木の区別があり、日本にあるのは殆んどが雄木であるため、普通は結実しません。葉は幅が狭く長さは5~12cmで先の方は尖り、へりに小さい鋸歯が規則正しくついています。長く垂れた枝が風にゆれる姿はとても風情があり、昔から絵に描かれたり唄に詠まれたりしてきました。

■ 採取と調整

必要の都度いつ採集しても良いのですが、落葉樹であるため落葉時期以外の時に採集して乾燥させてから保存しておきます。

■ 薬用途

柳は昔から“骨になる”と言われているそうです。
①骨折、打身、痛風、しもやけ、ニキビにはヤナギのどこの部分でも全部混ぜ合わせて手にニ握りほどを一升の水で半量になるまで煎じつめ、患部に塗るか湿布 を一日に2~3回します。お風呂に入れて入浴しても良いです。②ヤナギの葉を毎日お茶にして飲むと風邪の予防にもなるそうです。