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製剤・民間薬
民間薬
イグサ
イグサ(イグサ科)
生薬名:燈心草(とうしんそう)
■ 解説

イグサは畳表の材料として身近なものです。以前は岡山平野や九州北部の平野などで広く栽培されていましたが最近は減ってきました。中国産が流通量を増やしているのが原因と思われます。イグサは日本各地の水湿地に生育し、樺太から朝鮮、中国にも分布します。一枚の畳には4~5000本のイグサが使われています。

■ 形態

宿根性草本で、湿地を好みます。地中で横に伸びる根茎からスクスク群れて立っているのが茎です。色は濃緑色、形は円柱形にしてなめらかで夏になると小さい緑褐色の花が茎の上部に固まってつきます。



■ 採取と調整

よく茂った夏の頃、野生のものを根元から刈り取って乾かします。長すぎて始末に悪いときは短く刻んで保存します。水田に植えてある畳用のものは農薬などの恐れがあるので採集しない方が良いでしょう。できるだけ清潔な山間の水湿地にあるものを採集使用した方が良いと思われます。

■ 薬用途

利尿、消炎、止血作用があると言われています。
①膀胱炎、尿道炎、むくみに一日10gを煎じて飲用します。排尿痛がある時はこれに同量の干し柿を加えて煎じると良いと言われています。
②不眠症や神経痛には一日量20g位を使用します。
③切り傷、出血、打撲には生の茎を噛み潰してそれを患部につけると良いようです。山歩き時の怪我等に知っておかれると良いでしょう。