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製剤・民間薬
民間薬
トウガラシ
トウガラシ(ナス科)
生薬名"蕃椒(バンショウ)"
■ 解説

トウガラシの原産地はブラジルのアマゾン川流域と言われています。コロンブスの大航海(1492年)以降、ポルトガル人やスペイン人の交易によって急速に世界中に広がっていったようです。
ちなみに、ジャガイモやトマトも南米からトウガラシといっしょに世界中に広まったと言われています。
日本にはヨーロッパ~インド~中国を経て1592年の朝鮮出兵の際に種子が入ってきました。
最近はカプサイシンダイエットというのが流行っていて、トウガラシの辛味成分が脂肪燃焼を促すのをダイエットに利用しているようですが、元来、トウガラシ は食品としてではなく薬として広まっていったようで、ビタミンCを多く含むためスペイン人は壊血病予防として、東南アジアでは今でも消化不良や黄疸、コレ ラ、マラリア、淋病などに民間療法として使用されています。

■ 形態

現在、トウガラシの品種は非常に多くて、一説には1600種類くらいあるのではないかと言われています。
辛味型や甘味型、その中間型などがあり、辛味型にはタカノツメ、ヤツブサなどがあり、辛味成分であるカプサイシンに富んでいます。甘味型の代表がピーマンと呼ばれる品種です。

■ 薬用途

辛味性健胃薬として食欲増進、消化促進、唾液分泌促進、強壮などの効き目があります。
しかし、大量に服用しすぎると反って胃腸障害や腎臓障害を起こすことがあるので注意が必要です。
辛味成分であるカプサイシンには最近、鎮痛作用を持つことがわかっており、アスピリンに変わる鎮痛剤として注目されています。又、トウガラシの温める働き を利用して温シップにも配合されており、腰痛、肩こり、筋肉痛、リウマチ、神経痛などに使用されるため、冷え性の方には無くてはならないものとなっていま す。