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サルノコシカケ
サルノコシカケ類(サルノコシカケ科)
■ 解説

山地の枯れ木やその根元の地上部に着生するキノコ類であり、時に身近な場所の枯れ木に見つかる場合もあります。近年、ガンに対する働きに注目が集まっており、漢方薬店で"梅寄生(ばいきせい)"名でサルノコシカケが販売されていたり、"霊芝(れいし)"名で売られている高級品は、サルノコシカケ科のマンネンタケになります。カワラタケも今まではあまり使用される機会が無かったのですが、最近は脚光を浴びて商品化されています。これらは全てサルノコシカケ科という類に含まれるもので、山歩きの機会にまれに手に入ることもあります。

■ 薬用途

一般的によく用いられるのは"霊芝"とよばれるマンネンタケです。これはガン以外にも慢性気管支炎・気管支ぜんそく・白血球減少症・冠状動脈硬化性心臓病・不整脈・がん・急性ウイルス性肝炎・ノイローゼ・胃かいよう・消化不良などの慢性病に、その他の生薬と配合して用いられます。霊芝のみで用いるときは一日量15~20gを煎じ、3回に分けて食間に服用します。古来より大変重宝されてきた霊芝ですが、難点は希にしか自然発生せず、とても入手が難しいことでした。しかし、昭和46年に、わが国で人工栽培に成功し、その後、中国や世界各地で多量に、しかも品質の安定したものが比較的容易に入手できるようになりました。実際に、当薬局で服用いただいている方達の多くはガン治療中の方や、ガン再発予防にという方達が殆どですが、霊芝には飲みすぎによる副作用は殆どありませんし、他薬との併用も特に問題ないようです。その上、場合によっては他の漢方薬と併用することによって霊芝の効果が増強するようになる場合もありますので、詳しくは漢方の専門家によくご相談されると良いでしょう。