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クマザサ
クマザサ(イネ科)
■ 解説

クマザサの字は一般に「熊笹」と思われがちですが、本当は「隈笹」が本当の名前で、葉っぱの縁が秋ごろになると白くなって隈取りすることに由来します。クマザサは植物学上、ササ属に分類されています。ササ属というのは「Sasa」と表記されますが、これはもちろん日本語の「ササ」に由来します。そして「ササ」の名は、その葉っぱどうしが擦れる音からの命名であると言われています。クマザサは現在ではほぼ全国的に栽培されていますが、これは人為的に広められたもので、自生状態のクマザサが見られるのは京都の鞍馬山などにかぎられています。

■ 形態

チュウゴクザサを栽培してとくに葉質がうすくなったもので庭園、公園などに植栽されます。また植栽品が野生化している地方もあります。草たけは1~1.5m、基部で分枝します。ササ類の特徴は節につく皮が腐るまで残っていることで、生長とともに皮が落ちる竹類とは区別しています。

■ 薬用途

胃もたれに笹の葉の青汁を飲みます。ササ類ならどれでも薬効は同じなので身近にあるササ類を利用するとよいでしょう。新鮮な葉の柔らかい部分をとり、1回量として20~30gをミキサーなどにかけ青汁を作って飲みます。糖尿病、高血圧、口内炎、便秘、胃腸病や抗癌的作用に効果を期待されるときは1日量20gに水1リットルを、沸騰させないように3分の1量まで煮つめます。いったん火を止めて、これを数回繰り返して茶褐色になるまで煮つめて飲用します。クマザサ茶にする時は、適量の水を沸騰させたらクマザサを入れて、10~40分弱火でトロトロと煮つめます。沸騰する100 度以上になると有効成分が破壊されてしまいますので注意が必要です。当薬局では糖尿病などの成人病が悪化しないように予防的な意味で服用頂いている方が殆どですが。煎じるのが面倒な場合や濃縮エキスを手軽に毎日服用されたいという方には各製薬メーカーより錠剤や濃縮液が薬局で販売されていますので利用されると良いと思います。