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製剤・民間薬
民間薬
カワラヨモギ
カワラヨモギ(キク科)
生薬名"茵ちん蒿(インチンコウ)"
■ 解説

名前は河原に生えるヨモギの意なのですが、実際には河原というよりも海岸の砂地に多く見られ、唐津市内の海岸でもよく見ることができます。
人里はなれた海岸の岩場や山地の岩肌にコスモスのような植物があったらカワラヨモギではないかと見当がつきます。
秋になって花が咲いたら、完全に区別できます。
栽培がやさしく庭先や畑の一隅に植えておくと1m位に成長して茂り、タネでもふえて行きます。

■ 採取と調整

夏の花期に花穂(かすい)を刈り取り、刻んで陰干しにしたものを生薬の茵?蒿(インチンコウ)といいます。

■ 薬用途と用い方

茵ちん蒿(インチンコウ)は、胆汁の分泌、排泄を促進させる作用があります。消炎性の利胆薬として、尿量が減少し、口が渇き、便秘勝ちで発熱もあって黄疸 のような症状のあるときに用いられます。また、流行性肝炎や急性肝炎にも応用されますが、殆どは漢方薬である茵ちん蒿湯(インチンコウトウ)として他の生 薬と組み合わされた処方として用いられます。また、皮膚が痒いときは茵ちん蒿の濃厚な煎液で洗うとよく効きます。
先日、2年前から慢性湿疹が治らないという小城の69才男性の方に茵ちん蒿湯(インチンコウトウ)と大柴胡湯(ダイサイコトウ)という漢方薬の両方を服用 して頂いた結果、2カ月ほどで完治され、現在では体も軽くなって体調が全てにおいて良好となり農作業を元気にこなしていらっしゃる方がおられます。
“漢方においては皮膚病のみでなく体全体のバランスを整える働きもある”という良い例だと思いました。