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ハハコグサ
ハハコグサ(キク科)
■ 解説

春の七草の一つでゴギョウというのはこのハハクグサのことです。七草がゆには茎の先端部を刻んで他の薬草と混ぜて少量食べますが、単独で食べると淡白で決しておいしい薬草ではありません。七草がゆあってこその薬草のようです。ハハコグサの名前の由来はよく解っていませんが、路傍、庭、荒地、田畑など至る所に分布する二年生草本で、春~夏にかけてかわいらしい黄色の花を咲かせます。ちなみに、同じキク科でハハコグサよりも数段みすぼらしい野草をどういう訳かチチコグサと呼んでいます。

■ 形態

ハハコグサは全体に白い軟毛に覆われており、根元から数本に分かれて茎が上方に伸び、茎にはへら状の葉が互生しています。春~夏にかけて枝の先に黄色で小型の頭状花を数個つけます。

■ 採集

薬用には開花期に全草を採集し、水洗いして天日でよく乾燥します。食用にするときは若葉を摘んでおひたしやあえものなどにする事ができます。

■ 薬用途

乾燥したハハコグサには鎮咳去痰の働きがあり、喘息や風邪の時には一日量10gとして水300mlを加えて半量になるまで煎じて服用します。慢性気管支炎には一日量5gを煎じて一日2回食間に服用すると効き目があるとされています。また、突き指や打撲には生薬を揉みつぶして付けると皮下の鬱血を散らす効があるそうです、但し内服の場合、胃弱の人は胃痛やむかつき等が出ることがあるので服用には注意された方が良いでしょう。